吹き付け和紙プロジェクト （京都工芸繊維大学 KYOTO Design Lab）
ツタイミカ
京都工芸繊維大学では、吹き付け和紙の特徴が活かしきれていない現状を受けて、吹き付け和紙を用いた新たな表現の開発を目的に研究を行いました。吹き付け和紙は、和紙製造に用いられる楮（コウゾ）に医療分野で活躍する「放射線」の一種を照射したCMCゲルを添加することで、和紙原料の安定した吹き付けを可能にした新しい素材です。スプレーガンを使用して噴霧し、さまざまなものを和紙コーティングすることができます。主に建築内装材に使用されている吹き付け和紙ですが、独自の表現ができる材料としてプロダクト分野への応用が可能であることが本研究を通じて提示できたと考えています。（2016/3）
（©Mika Tsutai）