オンライン体験博覧会2020(オンぱく)で 活版印刷による名刺づくり

ORGAN活版印刷室 直野香文氏

 「長良川おんぱく」を主催する長良川温泉泊覧会実行委員会は、2020年度をwithコロナ期の体験観光とし、オンライン体験博覧会2020(オンぱく)を開催する。2020年8月8日(土)~10月15日(木)の約2カ月間に渡って、岐阜の長良川流域文化をテーマに15プログラムを開催する予定だ。
 本来なら長良川流域で繰り広げられるさまざまな催しに参加し、体験を通じて交流を深めていく取り組みだが、今の状況では難しい。そこで今だからこそ出来ること、今こそやるべきことを見つけ出し、オンラインで可能性を広げることとなった。

  この中のプログラムには、「Kizuki.Japan」で取材させていただいたORGAN活版印刷室も登場する。その内容は、“あなたのために”名刺をつくるというもの。活版職人の手仕事をじっくり見ていただくために2台のカメラを用意している。担当の直野さんにお話を聞くと、
 「ORGAN活版印刷室は築100年以上の古い町家です。そんなレトロな空間で、手動活版印刷機で一枚一枚ていねいに、世界にたった50枚のオリジナル名刺を仕上げます」
と意気込みを語ってくれた。また、その過程を2台のカメラを使って、活字を一文字一文字拾い、版を組み、刷り上げていく工程を伝えていく。
 「活版印刷の工程の説明や、使う道具のお話、日頃どんな作品作りをしているかなど
いろんなことをおしゃべりしながら、職人の手仕事を間近に体験できますよ」

細かな鉛の活字を組み上げ印刷する細かな鉛の活字を組み上げ印刷する
活版印刷に使われる棚に並べられた版活版印刷に使われる棚に並べられた版

 

 特産品の美濃和紙と洋紙をあわせて、モニターの向こうのあなたと一緒に、あなたのご希望通りに、そしてあなたのためだけの名刺を仕上げる。
 数日後に届く名刺が、とても待ち遠しく感じるだろう。

 

活版職人の手仕事活版職人の手仕事
活版印刷に使われる版活版印刷に使われる版

 

 オンライン博覧会では、その他に、
●猪鹿庁 お家で鹿の解体!? & ジビエ料理教室(産地直送!鹿肉付き)
●77年の歴史で初!新しい杉桶発酵中の「たまり醤油」を見守ろう
●考古学のスペシャリスト 薮下先生と古墳マニアのオンライン古墳探訪
●フォトグラファー目線で、岐阜川原町をバーチャル写真散歩
など、魅力的なプログラムが目白押し。事前予約のため、まずは以下のURLから。
https://nagaragawa.onpaku.asia/

 


ORGAN活版印刷室

長良川てしごと町屋CASAの一画にある活版印刷工房。廃業された紙問屋さんから、活字や活版印刷機などの備品を譲り受けたところから始まり、10年のキャリアを持つ。ワークショップも行い、貴重な活版印刷体験を伝えている。

岐阜県岐阜市湊町29
TEL:090-1478-3156
HP:http://organkappan.net/

 

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